家呑みしかしてない

一人で家呑みしてる人間の気ままな酒のレビュー

常陸野ネストビール セッションIPA HITACHINO NEST BEER, SESSION IPA

常陸野ネストビール、セッションIPAの外観

一目で常陸野と判るデザイン、今回は黄緑色

今回も店頭でたまたま見つけたこちら

常陸野ネストビール「セッションIPAです

私は初めて見るのですが、どうやら過去に既に販売されていたようです。2018年頃には流通していたようで、現行品と過去のものとは缶のデザインが若干異なるようです。ただ、公式HPを見ても商品説明が無く、これ以上の詳しいことは分からず。

とりあえず缶に書いてある説明を読むと、ホップにはアマリロを使っているようです。

流石にシングルホップということは無いでしょうが、「オレンジのようなフローラルなアロマが特徴」とのことです。これまで、アマリロを特に強調したようなIPAを飲んだ事が無いので興味深いです。

それでは開栓してみましょう。

IPAらしく柑橘系だが、強烈に主張はしない香り

常陸野ネストビール グラスに注がれたセッションIPA

若干暗いオレンジ

先ずは缶を開けた口からの香りを…
爽やかなグレープフルーツ、だがしかし缶に書いてある通りに若干オレンジっぽいような気もします。

グラスに注ぐと色は黒の入ったような、暗めのオレンジで、ほんのわずかに濁りが入るようです。
泡の粒はまばらで大き目の気泡が多い印象、持ちはあまり良くないが、微妙に残る感じです。色はオフホワイト。

グラスからの香りは確かにグレープフルーツと言うよりかはオレンジのような、やや甘さを感じ察せる匂いです。ただ、香り自体の強さは無く、そこそこと言った感じです。

軽やかにスイスイと飲める、バランスの取れたセッションIPA

では、飲んでみましょう。

セッションIPAの名の通り、非常に軽やかでスイスイと飲める感覚です、これはいいですね。

風味についてはオレンジっぽい香りに若干のフローラルさも加わるようです。モルトの感じはしないですね。
苦さも抑え目で、中盤から徐々に強くなって、後味には殆ど残らないような控えめな感じです。
特定の成分が突き抜け無いのが飲み易さにつながっているように思います。あっという間にグラスを飲み干してしまいました。

苦い、強烈なのが苦手な人向けに

「何が良い」というのは難しいですが、軽めにバランス良く出来ていて、とにかく飲み易い印象です。
人によっては物足りない(自分自身が若干そうですが)と思うかもしれませんが、とにかく飲み易いIPAが欲しい、と言う場合にはいいかもしれません。

特に苦いのが駄目な人にはなかなか良いのではないでしょうか?
個人的にはもう少し、味わいも香りも強い方が好きですね。

強烈さの無い、本格的な苦さを備えたIPAを飲む前にちょっとお試しで、とか入門用?とかにも良いのではないでしょうか?

度数は4.5%で、お値段は買った店では400円ほどでした。国産クラフトとしては手が出やすい方かと思います。

総評

苦さ:★★ 苦くはあるが日本のラガーに毛が生えた程度、もしかしたらこっちの方が苦くないかもしれない 
ホップ香:★★★ IPAらしく柑橘系の香りがする。ただ突出したものは感じられない。だが、それが逆に「飲み易さ」という個性につながっていると思う
モルト風味:★ モルト風味は殆ど無い 
甘さ:★  香りにはわずかに感じるが味わいとしては皆無。
価格:★★★  難しいところ、外国産に比べれば遥かに手に取りやすい、★は3.5程度にしたいところ
お勧め度:★★★★ このセッションIPAというスタイルと、この飲み易さにどれだけの価値を感じるか、だと思う。
個人的には非常に好きなカテゴリーなので、これだけの飲み易さのものが国産クラフトで出ているのは非常にありがたい。

 

以下蛇足
もう一つ、国産セッションIPAでコエドの毬花がありますが、あれは目が覚めるようなグレープフルーツ、加えて草の香りがするので好みが分かれる所だと思われます(個人的には大好きです)。
それに比べて今回の常陸野ネストのセッションIPAは強烈さではなく、穏やかさを売りにしたような、飲み易さが一番の特徴となるようなIPAでした。
味わいの濃さに関しては若干弱いように感じるので、その部分を解消しつつ値段がもう少し下がれば文句のないものに仕上がるかと思います。

 

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