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【使い古し過ぎた】ハービストン オールドエンジンオイル HARVIESTOUN Brewery, OLD ENGINE OIL【オイル】

ハービストン オールドエンジンオイルの缶

機械油の匂いがしそうなネズミ

本日は「ハービストン」(HARVIESTOUN Brewery)の「オールドエンジンオイル」です。

ここではお初になるブルワリーですね、まず公式HPと某Web百科事典の内容を合わせて少しだけ紹介します。

ハービストンは1983年にKen Brooker氏がスコットランドはクラックマナンシャーにある200年もの歴史ある農家の納屋でビール造りを始めたことからスタートします、初期の頃はスクラップや廃棄物から必要なものを作り出していたようです。90年代には代表作ともいえるSchiehallion(シュハリオン、2008年にワールドビアアワードでワールドベストピルスナーを受賞)、Bitter & Twisted(ビター&ツイステッド、受賞多数)の醸造をスタートします。その途中で移転や買収、再独立などを経て2007年からアイランズモルトの代表ともいえるハイランドパークのパートナーとなり、以降は精力的にバレルエイジド(カスクエール)のビールを世に送り出しています。

公式HPの歴史紹介を見るに、ラインナップを多数展開せずに少数精鋭で味に磨きを掛けて勝負する、といった雰囲気を感じます。ただ、その中にもアルコールフリーが有ったりと挑戦的な姿勢も持ち合わせていることが伺えます。

今まで全く知りませんでしたが歴史ある上に魅力的なビールを多数世に送り出しているようです。

今回頂くオールドエンジンオイルもいくつかの賞を受賞しているようですね、ビールのお名前もウィットに富んでいてなかなかに期待大です。

早速飲みましょう。

見た目は標準的なスタウト、香りはコーヒープリンのよう

グラスの注いだオールドエンジンオイル

液色、泡は標準的なスタウトといったところ

まずは缶をプシュっと開けて香りを嗅ぎます。
以外にも最初は普通のラガーのような香りが漂います、ただその後からはスタウトのコーヒー、チョコレート系の香りがしっかりと感じられます。

グラスに注いでいる色は正にオールドエンジンオイル...と言っても長年の酷使でようやくたどり着けそうな色とシャバシャバ感ですが。実際にこれくらいのものが車に入っているとしたら、そのエンジンは相当まずいでしょう。

液色はスタウトとしては標準的なもので、光を通さないような漆黒です。
泡は薄いチョコレート色でトップの淵付近は白っぽくなります。泡立ちは悪くありませんが、少し経つと白いリング部分を残して消えてしまいます。

グラスからの香りは結構濃いめのホップ香に加えて、甘さの混じるコーヒーゼリーのような香りがします。コーヒーゼリー好きなのでかなり期待させる香りです。

スムースで飲み易いが強烈なキャラクターも無い

飲み初めに少し強めの甘さを感じますが、それ以降は中程度の苦みと香ばしさと酸味に変わります。甘さも弱いながら終始感じられます。後味はやや長めに苦みと香ばしいロースト香が尾を引きます。思ったよりも軽めで、ミディアムからライトボディといったところ。

味わいが最初から最後まで一定していますが、その反面、特徴と言えるところも有りません。

口当たり軽く飲み易いスタウトだが…

名前の印象の割に非常スムースで飲み易さが際立ったビールでした。強烈な個性も有りませんが穏やかで飲み易さに重点を置いたキャラクターとも言えるかもしれません。

ある程度の値段がする外国のスタウトとしては、他の人にはあまりお勧め出来ないかなーというのが正直な印象です。

あまりにも大人し過ぎて、値段を考慮に入れるとスーパーでギネスのオリジナルスタウトを買う方が良いのでは?と思ってしまいました。

かなり辛口評価になりましたが、やっぱり名前と実際のキャラクターのギャップがどうもね…

価格は買ったお店では500円程、ネットでもほぼ同じ値段で買えるようです。

総評

苦さ:★★ 極標準的かやや弱いレベル

ホップ香:★★★ ホップの香りはスタウトとしては結構強めに感じるが、あくまで標準程度

モルト風味:★★★ ローストモルトの香りが感じられるが、これも強烈といえるほどでもない 

甘さ:★★★ 甘さも十分に感じられる

価格:★★ この内容だと正直高く感じる

お勧め度:★★ 上に書いた通り、非常に飲み易いが、そこに価値を感じるかどうか

 

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