エールスミス スピードウェイスタウト ALESMITH, SPEEDWAY STOUT
今回は正月に飲んだエールスミスのスピードウェイスタウトです。
昨年末にフラッと寄ったお店で偶然見かけ、残り2本のところを即決で2本とも購入。
やりましたぜ、丁度昨年の同じ時期に成〇石井で売り切れで買えなかったスピードウェイスタウト...念願叶い購入ですよ。（成城〇井はちょくちょく覗いていましたが、ついぞ入荷は確認できませんでした）
いやー、それにしても運が良かった。しかもお値段なんと千円程で逆に驚いた次第です。
一年前ネットでも探しましたが、その頃は取り扱っている店もほんの僅か、しかもかなり強気の値段で売られていたと記憶しています。現在では複数の店舗が販売しており、販売額も今回購入した額に比べてもそこまで高額でも無く、在庫も十分有るようでした。世界的に評価の高いビールが手に取り易くなるのは非常に有難いですね。感謝感謝。
家に帰ってすぐに開けたかったのですが、一つ前のKBSのシナモンバニラココアを晦日に、これは新年に飲むことにしました。
なんかスピードウェイスタウトのほうが新年の勢いをつけてくれそうな気がしたという、それだけの理由です。
新年一発目に世界最高峰のスタウトで景気付けと行きましょう。（実際に記事を上げたのは今月ですが）
濃厚さを予感させる色と香り
缶を開けて香りを確認。
開けた瞬間は意外にもラガーのような普通のビールの香り。時折、日本酒のようなアルコール感が感じられます。その後は僅かにホップを含んだ濃厚なコーヒーのロースト香が立ち込め、このビールの濃厚な味わいを予感させます。甘さもほのかに漂う。
グラスに注いで。
液色は濃厚なブラウン、グラスに注ぐとほぼ漆黒になります。
泡立ちはかなり抑えめで、わざと泡立たたせるように高い位置から注いでもそんなに泡立ちません。
泡の色も濃いブラウン。細かい泡立ちで、置いておくと１，２分でリング部を残し消えてしまいます。
グラスに注いでみます。
かなり濃厚なロースト香、まるで燻したかの様な濃い香り、ここまで濃厚なものは初めての経験。本当に焦げたような香りで正月に食べた餅を思い出しました。
僅かなアルコールの揮発感と、ホップ香が混じります。
飲む前から相当の濃さ、強さが想像され期待と同時に緊張すら感じます。
濃厚、だが飲み易い
一口飲んでの感想は「濃い、とにかく濃い」
想像していたよりも滑らかで優しい口当たりでしたが。その後はどんどん強さを増して行き、この液体の味で口の中が完全に占拠されます。強烈な存在感。
しかしながら、味わいのバランス、まとまりが非常によく飲みづらさは感じさせません。
当初は相当な苦さを予想していましたが、苦さが突出することは有りません。むしろ麦芽由来と思われる自然な甘みも感じます。
フィニッシュで僅かに苦さが存在感を増しますが、あくまで穏やかなもので不快感は一切有りません。
ただ、飲み初めにアルコール感がわずかに顔をのぞかせる時もあります。私は気にはならない程度でしたがアルコールに弱い人は気になるかもしれません。
万人にお勧めできるインペリアルスタウト
これまた何というか、私の語彙では何が良いとはとても言い表せないビールですね。
角が無く、丸いというか。バランスが取れていて、濃厚だがそれでいて飲み易いというか。
ある意味、CBSやカンティヨンのようなものとはまた別の極地を見たような気がします。
そして飲みながらこのビールのおいしさ、完成度、バランスの良さに感嘆しながら、
エールスミスのロゴである金床を見て、彼らが鋼を鍛錬をするようにこのビールを作ったのかなぁ...と思った次第です。
夜に静かに、ゆったりと飲むのがおススメ
セッションIPAとはまた違った意味で非常にリラックスして飲めるビール。
セッションIPAが昼にのんびり気分で、とすればこちらは夕方から夜にどっしりと一人、あるいは少人数で落ち着いた感じで飲むタイプ。
最近飲んでいるインペリアルスタウトは特にフレーバーがついていることが多く、その飲み易さのおかげでついつい杯が進んでしまうものが多く、非常に危険ですね。
これはまた皆様にお勧め出来るビールがもう一つできました。
CBSは惜しくも終売ですが、これはまだまだ手に入りますので見つけ次第ゲットすることをお勧めします。
苦さ：★★★★ 突き抜けるほどの「苦っ！」では無い、なんというか味わえる苦さ
ホップ香：★★ おそらく相当量のホップが使用されていると思われるが、モルトやフレーバーの香りに隠れる
モルト風味：★★★★ 焦げ臭ささえ感じるほどのロースト香、だが口に含むと穏やか
甘さ：★★★ 香り、味わいともに甘さを十分に感じる
価格：★★★★ この味わいのためなら1000円超でもよいと感じる
お勧め度：★★★★★ 素晴らしい内容のインペリアルスタウト
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