ヤッホーブルーイング 僕ビール君ビール
飲み終わったらもう一杯飲みたくなる、清涼感に溢れたビール
黄色の地に白く描かれたカエルが目印、目立ちますね
まだ6月ですが、最近めっきり熱くなってきました。
今回はそんな熱い日に最高にお勧めのビール、日本でビール好きなら知らない人はいないでしょうヤッホーブルーイングのローソン限定販売商品「僕ビール君ビール」。
日本ではまだまだ珍しい、ベルギーの「セゾン」スタイル
先ずは簡単にこのビールの説明を
この「僕ビール君ビールは」ヤッホーブルーイングとローソンの共同開発で誕生し今年の3月にリニューアルしています、写真の缶はリニューアル後の新しいものとなっております。
スタイルはベルギーの「セゾン」というもので、「季節」(英語だとそのままシーズン)の意味だそうです。ベルギーの農家の人たちが夏から秋の農作業の期間に飲むために、冬の農閑期だけ作られるためにそう名付けられたとか。
味についてはドライホッピングによる苦みや野生酵母による酸味のある味わいが特徴の様ですが、最近は多様化しており現在は特に決まったものは無いみたいです。
標準的なセゾンのアルコール濃度が5%以上からなので、やや弱くした微セッションスタイル。
ベルギーのビールと言えば、発泡酒(リキュール?)でもそのスタイルをまねて作られたものまで登場し、日本ではすっかり定着した感のある「ホワイトビール」が有名だが、この「セゾン」は果たしてどのような味がするのだろうか?
では缶を開けて注いでみます。
清涼感とフルーティーさ、複雑な香り
先ず、開けた缶からの香りはグレープフルーツにライムが混じったような香りがします、とりあえずシトラは確実に入っているなと感じさせる香り。
グラスに注いだ色は、輝く様なやや薄い黄金色、泡立ちは悪くないですが、結構すぐ消えていきます。
グラスからの匂いは、缶で感じたものに強めのマスカットとその他の色々なフルーツの香り足され折り重なったような…凄いなあ。これまたずっと嗅いでいられる匂い。
IPAに近くはあるんですが、それとはまた違います。これが果たしてホップの種類と量によるものなのか、はたまた酵母の力によるものなのか? とにかくこんなに多様な要素を感じる香りは初めてです。
やや軽めの酸味と、思ったより弱めの苦み
では味わってみましょう。口に含めるとやや酸味を感じて、そこからから苦みに変わっていくように感じますね。苦さは香りから予想されるより全然抑え目で、非常に軽いものです。IPAを飲み慣れているならば強烈とは感じないでしょう。後味の最後の方にやや苦みのピークがあって消えて行きます。ただ飲み進めて行くうちに苦さが口の中に残るような感じがしました。ですが嫌な感じはしません。
モルトの存在感は弱めだが全く無いわけではなく、しっかりと味わいの中に存在しています。
甘さはほとんど感じず、弱めの苦さが主体ですね。
まとめ
爽快感溢れる香りを楽しむビール。
セッションスタイルも相まってスイスイいける、熱い夏に何も考えずに楽しんで飲みたい。
「文章を書きながらだとその良さが薄れてしまうな、もっと楽しみたい」と思うほどでした。IPAよりも複雑で、「強烈さに圧倒、翻弄」されるのではなく、そのおいしさを楽しみながらも、ぐいぐい飲んでいきたいビールだと感じました。
こう、何と言うか、身体の中に溜まったものを洗い流してくれるような、そんな爽快さに溢れたビールです。
正にこれからの夏のシーズンにぴったりだと思う、これは本当におすすめ。
アルコール度数は4.5%、価格は350ml缶で300円程度、全国のローソン、ナチュラルローソン、ポプラで販売。
総評
個人評価(最高★5)
苦さ:★★ ホップの香りから想像されるほどでは無い
香り:★★★★★ グレープフルーツ、ライム、マスカット、その他色んな柑橘系で甘みも感じる
モルト風味:★★ 全く無いわけではないが弱い
甘さ:★★ 甘さはあまり感じない
価格:★★★★ 安い!程ではないが、これから結構な頻度で飲むことになりそう
お勧め度:★★★★★ この夏に是非とも飲んでほしい