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【1本1000円越え】ファウンダーズ KBSエスプレッソ Founders, KBS ESPRESSO

ファウンダーズ KBSの瓶の写真

これ1本で1000円超え

さて、ファウンダーズKBSエスプレッソです。

世の中には色々とビールがありまして、中には1本1000円以上するようなビールが結構ザラにあるんですね。その事実を知った時私は正直びっくりしました。

これまでに1000円以上のビールを飲んだことは何回かあるのですが、店頭で買ったのは初めての事だったので、手にしてレジまで持って行くのに中々に思い切りが必要でした。「ビール一本に千円以上て…」て言うのが普通の感覚かと。しかし、ビールの世界に興味を持ち始めた以上ここは進んでいくしか有りません。

 KBSエスプレッソの解説に移りましょう。

RateBeerなどのレーティングサイトで非常に評価の高いKBSKentucky Breakfast Stoutの頭文字)の「エスプレッソ」バージョンになります。

ここは本家KBSが欲しかったのですが、残念ながらすでに売り切れでした。しかしこちらのエスプレッソも評価が高いことに変わりは有りません。

さて、KBSの特徴は何と言ってもBarrel-aged、つまり樽熟成を行っている事です。まさかビールを樽で熟成させるなんて…正直考え付かないですよね。やはりアメリカの開拓精神が成せる業なんでしょうか?行動力に脱帽ですね。

公式HPを見たところケンタッキーバーボンまでの特定はされていませんでしたが、バーボン樽で1年の熟成を行っているようです。

バーボンバレル熟成でバーボンのような特徴がビールに現れるのでしょうか?また熟成自体の影響は?さらにこのエスプレッソにはその名の通りに熟成の前後にエスプレッソ豆が仕込まれているとの事…飲む前から色々と気になってしまいますね。

特徴にあふれた製品なので前置きが長くなりました、それでは期待して飲んでみます。

全てが濃厚な、重たさを感じさせる香り

グラスに注いだKBSエスプレッソ

これまで見た中で一番真っ黒

先ずは開栓して瓶の口から香りを...
かなり濃厚なホップと、明らかなコーヒーの香りと酸味もします。ラベルに書いてある通りにコーヒーが使われているので当然ではありますが、相当に強い香りです。香りだけでもかなりの重たさが予想されます。

グラスに注いでみます
色は正に漆黒、今までの中で一番真っ黒かもしれない。端の方もほぼ光が透過しません。泡はダークブラウンで、クリーミーで良く泡立ちますがリング部分を残しすぐに消えてしまいます。

香りはかなりローストの効いたコーヒーに加えて、バレルエイジドという事でウイスキーのような樽香も僅かに感じます。
若干の揮発系のアルコールの刺激もあり、コーヒーとともに加えられているチョコレートの風味も時折強く感じます。
おいしそうで自然と涎が・・・

濃厚、ほろ苦さ、樽熟成が醸すフルボディの味わい

一口飲んで衝撃を受けました、何と言う濃厚な味わい
なんだか液自体も若干トロリとしているように感じます。
濃厚なエスプレッソ、後味に感じるチョコレートの存在が早く次の一口を飲みたいと思わせる。
後味はおそらくホップ由来であろう苦みにチョコの甘さ、アルコールの刺激と苦みが追ってくるような感じです。当然コーヒーのようなほろ苦さも感じます。
正直なところ文章に出来ないくらい、濃厚で複雑な味わい。とにかく濃い。

エスプレッソ豆とチョコレートを加えられたビールが、樽熟成によって複雑さ得てこの味わいになっているのだろうと思います。
度数12%と結構高めで存在感もしっかりと感じさせるが、飲みにくいものでは有りません。

口中でかき混ぜると泡立つが、単に「泡立ちました」と言った感じで特にプラスになるようなところは無いですね、逆にアルコールや苦みが強調されるのでやる必要はないです。

まとめ

頻度は多くないものの、これまで何銘柄かバーボンを飲んだことがあるのですが、味わいからは特にバーボンのような特長ある香りや味わい(接着剤のような香りやバニラのような甘さ)を感じることは有りませんでした。とにかくエスプレッソの存在が特に強く出ていると思います。

最後の方になるとコーヒーの酸味が結構気になって割とおなか一杯状態になってしまいました。ただ、そこにチョコの甘い風味が入るために割と飽きることなく飲めてしまうバランスのよさがあります。なんだか悪魔的ですね…

度数12%という事もあり後半は非常に気持ちよくなってしまった、1000円は高く感じるかも知れませんが、これ一本で素晴らしい体験が出来ると考えれば案外安いのかもしれません。

濃厚なコーヒーに気持ちいアルコール、たまにチョコレートと言った感じ(意味不明)
後味は正にコーヒーを飲んだようです。

呑み終わるまで終始圧倒されてしまいました。

総評

苦さ:★★★★ 苦いけど苦くないというか、不思議な感じ。ほろ苦い? 
ホップ香:★ おそらくホップも惜しみなく使われていると思われるが飲んで酔う内に分からなくなります
モルト風味:★★★ こちらもローストされた麦芽が大量に使われていると予想される、かなり濃いロースト香。エスプレッソと混ざって何とも言えないがこのビールの濃厚さに一役買っていることは間違いない 
甘さ:★★ 苦さが主役ですがチョコ由来の甘さを感じる
価格:?  気に入る人は凄く気に入ると思いますが、そうでない人に価値が分からないかもな、と思うので…評価は何とも言えず
お勧め度:★★★★★ 1000円超で素晴らしい体験ができる、これはもうビールを超えた存在

 

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