【ストロベリーな香り】フォートポイント ディッパー Fort Point, DIPPER
本日の一本はフォートポイントのディッパーです。
缶の見た目からフレイバー系かと思いますが、W-IPAとなっております。
Fortpointの公式HPを見るとホップにはCashmere、Simcoe、Waimea、Worriorを使用しているとのことです。香りにはCashmere、Simcoe、Waimeaが寄与しており、フレッシュマンゴーとパイナップル、柑橘類の皮、イチゴのような香りがするようです。
イチゴの香りがするなんて凄いですね、本当でしょうか?
それでは確認のために早速開栓しましょう。
素晴らしい柑橘系とストロベリーのような甘い香り
開けた缶の口からの香りを確認します
素晴らしいグレープフルーツのような柑橘類の香りがベースで、そこにストロベリーのような香りも加わります。このようなイチゴの香りを感じたのは初めてなので少々驚きました。本当にイチゴの香りです。
グラスに注ぎます
液色は薄くてややくすんだ黄色。クリーミーなオフホワイトの泡が盛んに立ちますが時間が経つとほぼ消えてしまいます。
香りははっきりとしたグレープフルーツに、やはりストロベリーやブドウ系の甘さが感じられます。おいしそうで思わず涎が...
苦み控えめで飲みやすさを重視したスタイル
一口飲んでみます。
口に入れるとそれだけで結構泡が立ちます。
グレープフルーツの香りが充満した後に、結構な苦みが襲いますが嫌な感じはしないレベル。ただ割と長い間苦みが残るので苦手な人にはきついかもしれません。
味わいは香りに比べるとやや弱く感じるものの、グレープフルーツ以外にも様々な香りが複雑に感じられます。甘みもほんの少しですが感じます。モルト感は皆無。
口の中でかき混ぜるとクリーミーな泡がもくもくと立ちますが、味わいには変化無し。
ジャックハマーを飲んだ時もそうだったのですが、呑み終わった後がまるで生のグレープフルーツを齧った後の様です。
W-IPAだが呑みやすく香りを楽しむ一本
W-IPAという事で人によっては構えてしまうかもしれないですが、実際にはIBU70とW-IPAとしては低めです。Beer Judge Certification ProgramのStyle guidelinesで確認するとW-IPAのIBUは最低で60、最高で120なので、70となると実際かなりマイルドな部類ですね。
苦さよりも、ホップによる鮮烈な香りを堪能したい人にはお勧め出来る一本かと思います。特にイチゴの香りが感じられるのは驚きました。
アルコール濃度は8.6%、IBUは70、価格は買った店舗では800円ほどでした。
総評
苦さ:★★★★ W-IPAだが苦味はそれほどでもない、ただし長く尾を引く
ホップ香:★★★★★ 鮮烈なグレープフルーツ香に時折感じる甘いストロベリーのような香り
モルト風味:★ ほぼ感じない
甘さ:★ きわめてドライではあるものの、わずかだが風味の中に感じる
価格:★★★ 内容は素晴らしいと思うが高い…
お勧め度:★★★ 飲み易さとW-IPAならではの強烈さとの間で絶妙にバランスを取った仕上がりになっている。ただし、価格と入手性と価格を考えると★4は難しいところ
これまで飲んだ(記事にしていないものも含め)W-IPAの中では香りが素晴らしく、かつそこそこの苦みで非常に飲み易い。初めてW-IPAを飲むときにはおすすめです。
過去の記事でブルワリーの簡単な説明と別のビールのレビューもしています↓