家呑みしかしてない

一人で家呑みしてる人間の気ままな酒のレビュー

【今後入手不可?】ファウンダーズ CBS 2019 Founders, CBS 2019【メイプルシロップ+スタウト】

Founders CBS 2019の画像

馬に乗っていた軍人さんはいなくなりました

前回からしばらく間が開いてしまい、あっという間にクリスマス年末年始と終わってしまいました。と言う訳でメリークリスマス良いお年を開けましておめでとうでございます。

記事は上げていませんでしたが、相変わらず色々とビールは飲んでいましたので、またぼちぼちアップしていきたいと思います。本年もよろしくお願いします。

と言う訳で本年一発目の記事はこちら、ファウンダーズCBSCanadian Breakfast Stout)の2019リリースです。

このCBSですが以前に記事を書いたKBSと同じく樽熟成されているBarrel Aged seriesのラインナップの一つです。人気が高く直ぐに売れ切れてしまうバレルエイジドシリーズの中にあってさらに限定品としてリリースされていたため一層希少な存在となっています。

公式HPによるとこれまでに5回リリースされており、なんとこの2019リリースが最後とのこと、思わず超希少なボトルを手にしてしまいました。購入した店舗ではすでに売り切れ、心して飲まねばいけません…

 なんとメイプルシロップを入れたバーボン樽で熟成

KBSに対してCBS、ということで先に書いた通りにこの「C」はカナダのCとなっております。KBSの「K」はケンタッキーバーボンのK、つまりこのCはカナディアンウイスキー樽で熟成?と予想されますが、驚くべきことに使っているのは「メイプルシロップを入れていたバーボンバレル」です。

メイプルシロップという事でカナダなのでしょうが、HPを見ても説明文の中にはカナダの文字は一つも出て来ません。(メイプルシロップは問答無用にカナダという事なのか?)

それにしてもメイプルシロップが入っていた樽でビールの熟成をするとは本当に大胆と言うか、冒険心に溢れているなと感心してしまいます。私だったら「そんな樽は使えない」と見向きもしないでしょう。だがそこはフロンティアスピリッツ、見上げた行動力です。

ベースとなるビールはKBSとの事である程度味の予想はつくものの、何と言ってもメイプルシロップの樽ですので、よくあるアメリカのお菓子のように(偏見)「甘くなりすぎているのでは…」と少々心配です。

とはいえRateBeerでかなりの上位に位置しているは間違いないので素晴らしいものなのでしょう…いざ、飲んでみます。

甘さとチョコレート、コーヒーの芳醇な香り

KBSの時と同じく推奨されている15℃にして、先ずは開栓して瓶の口から香りを(儀式)。

フッと揮発系のアルコールの香りに、予想外ですが豊かなホップの香りが漂います。
その後に濃厚な甘さを含んだチョコレートと、コーヒーのローストされた香りも混じって来ます。

グラスに注いだCBS2019

スタウトらしく光を通さない漆黒

次はグラスに注いで色と香りのチェックを
液色はやはり光を通さないほどの漆黒、泡もダークブラウンで色の濃さが相当であることが伺えます。泡立ちは非常に弱く、リング部分のみを残してすぐ消えてしまいます。

香りについては、醤油醸造のような?醸造香とでも言うような独特な香りも感じられます、メインの香りではないのですが非常に印象的でした。
主にロースト香が際立つものの、時折奥に潜んでいるような甘さを感じる。
非常においしそうで、KBSの時のように涎が出てしまいます。

予想外の驚きの飲みやすさと濃厚さのバランス

正直な感想「KBSエスプレッソより美味い」。

甘さが丁度いいレベルで一定して感じられる。その甘さもベたっとした感じが全く無く、非常に上品で優しくコクのある自然な甘さ。流石メープルシロップ
この甘さの土台がインペリアルスタイルの、度数11パーセントの液体に危険な程の飲み易さを与えていてスイスイ飲めてしまいます。

アルコール感は皆無と言っていいほどで、メープルシロップ由来の甘さにその存在感はほぼ消えてしまっています。

味わいに関しても甘さの中にコーヒーとチョコレートの濃厚な風味がずっと感じられる。何しろ丁度いい甘さがこれらの味わいを引き立てています。

一方で苦みは有りますが、何しろ甘さのバランスが絶妙なのでこれもキツイ感じは皆無、例えるならビター寄りのチョコレートのようなほろ苦さ。

濃厚な味わいにも関わらず、後味は僅かにコーヒーを飲んだような感覚が残るのみ、それも酔ってしまうと分からなくなるでしょう。(ただの酔っ払い)

さらにホップの香りが全体の味わいの引き締め役を演じていて、甘さのみが先行してしまわないように、飲み易さに一役買っているように感じます。

間違いなくこれまでで最高のビール

KBSも素晴らしかったが、CBSは頭一つ抜きんでているようです。本当に素晴らしい出来、運よく買うことが出来て本当に良かったと思えるレベル。これまで飲んだ中で間違いなく最もおいしいと言える一本でした。

もしあなたがビールが好きで、スタウトに目が無いならば、見逃す手はありません。

呑み終わる頃にはすっかり気持ち良く酔ってこのビールの虜になっている事請け合い。

甘さという味覚が如何に重要であるか再認識させてくれる飲み物でした。
単に砂糖を加えた様なものでは、このような味わいは引き出せないであろうし、とにかく本当に素晴らしい味わいでした。

しかし、残念ながらこれが最後のリリース、流通在庫も程なく無くなるでしょう。

ああ、見かけた時に全部買っておけば良かった…

価格は買った店では1500円程、容量は355mlで度数は11.3%

総評

苦さ:★★ ホップ、ローストモルト由来であろう苦さは十分感じ取れるが、コクのある甘さが存在としては強い 

ホップ香:★★★★ 開栓時の印象から割と多くのホップが使用されていることが予想される。全体の引き締め役として味わいに爽やかさを与え、飲みやすさに貢献している

モルト風味:★★ KBSに比べるとやや印象は薄くなるが、口中でかき混ぜた時には存在感が感じられる 

甘さ:★★★★ 全体のバランスが良いので5までは行かないが、甘さ主体の味わい。甘さがここまで感じらて、しかもおいしいビールは初めて飲んだ

価格:★★★★ 値段は高いかもしれないがその価値は十分にある。素晴らしい味わい

お勧め度:★★★★★ ベタボめしたKBS以上

これほど素晴らしい飲み物が他にあるだろうか?と言うレベル

もし買えるチャンスが有ったら貴方はラッキーです。

出来れば、再度リリースされることを願うばかり。

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