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【お酒レビュー】 ブリュードック ジャックハマー BrewDog Jack Hammer

ブリュードッグ ジャックハマー

脳を直接震わせる苦みと強烈グレープフルーツ風味のハンマー

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ハマーなのかハンマーなのか

 

今回は皆さんご存知のクラフトビールの雄、ブリュードッグのIPAである「ジャックハマー」である。

少し気の利いたスーパーなら同社の「パンクIPA」を置いてあることも多いので、詳しくは知らなくてもこのマークに見覚えのある人もいるだろう。

数字からも読み取れる強烈IPA

さて、このジャックハマー、アルコール度数7.2%でスタイルとしては公式HPではIPAとされているが、W-IPAとされているところもあるようである。

ということで注目すべきはその苦味、なんと驚くIBU200である(IBUとは苦みの単位、数字が大きければ大きいほど苦くなるが、最高でも100程度が感じる苦みの限度と言われている)。

開栓前からホップの香りと苦さが予想されるビールである、早速飲んでみよう。

 

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香りと外観

瓶を開けてグラスに注いで先ずは香り確かめる。

ガッツンとはっきりと、正に「これはIPAだ!」と言わんばかりのアロマホップからのグレープフルーツ香。おそらくシトラかカスケードあたりが使用されているのだろう(公式HPによるとアマリロ、センテニアル、シトラ、コロンブス、シムコーを使用)
だが香りについては同ホップを使用した他のIPAとあまり変わらない印象、国産のIPAだとコエドの毬花、最近(20年4月時点)だとTOKYO CRAFTの限定品IPAが非常に近いだろう、両者ともシトラを使用している。

おそらくだがシトラの個性が強すぎて他のホップの個性が薄れてあまり感じられなくなるのだろう、非常に素晴らしいフレーバーを与えてくれるが、それ故に一本調子になりやすくなるのだろう。
液色もIPAらしいやや薄い少し褪せたような黄金色でこれから口に運ばれる風味が予想されて非常においしそうである。

苦み、そしてグレープフルーツ

そして一口…入れた途端強烈なジャックハンマーの一撃が口と脳に放たれる。
ものすごく苦い舌にこびり付く様な苦さが脳を突き抜ける、そして後味はまんまグレープフルーツ。

某マ●コよろしく「あれ、私何時グレプフルーツ食べたっけ?」と言うくらい後味がグレープフルーツである。
なんか間違って作ってしまった甘みゼロのグレープフルーツを絞ってジュースにして炭酸とアルコールを忍ばせたらほぼ同じものが出来そうなくらいのグレープフルーツ。

しかし不思議なもので、二口三口と飲むにつれて段々と苦さには慣れてしまい、普通のIPAと変わらない印象になってしまう、少し残念。
こうなってくると後味が大事になってくるのだがやはりそこは信頼の?ブリュードッグ。嫌な苦みが口中に残ることは無く、僅かなグレープフルーツの清涼感がニュアンスとして残るのみで非常に爽やかだ。モルトの風味はほとんど感じられない。

まとめ

単純明快なスタイル、強烈な苦さとグレープフルーツ風味の強烈2本立てである。
勿論厳密にテイスティングできる人はこの強烈さを支える複雑なアロマ、味をキャッチし理解できるのだろうが、何よりこの二つのキャラクターがとにかく強烈で、私は圧倒されてしまった。
IPAは飲み慣れていたつもりだったが、久々に強烈な苦みのパンチを食らってしまった。一口目の強烈さに約500円を掛けるのもそう悪くない、と思わせるほどの激烈ストレート。
IPAが好きで、興味があるなら是非一度試してもらいたい。

もう飲み終わってこの文章を書いているのだが、まだ口の中がグレープフルーツである。

価格は購入した店では500円弱、容量は瓶入りで330ml。

常飲できる額ではないが、「試しに一本」なら悪くないと思う。

 

総評

個人評価(最高★5)

苦さ:★★★★★ 最高に苦いが苦痛ではない

ホップ香:★★★★★ 正にグレープフルーツ

モルト風味:★ ほとんど感じない 

甘さ:★ ほぼ無い

価格:★★ 常飲はしないとしても、その分の価値はある

お勧め度:★★★★ お店で見かけたら一度は買ってほしい

 

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