【値段がうれしい】サントリー トーキョークラフト I.P.A. 2020 Winter Edition SUNTORY, TOKYO CRAFT I.P.A. 2020 Winter Edition
本日の一本はこちら、皆さまご存じサントリーの
「TOKYO CRAFT I.P.A. 2020 Winter edition」
何気にこのブログでは初登場の国内大手メーカーのビールです。
近年はクラフトビール人気に刺激されてか大手メーカー各社がこの手のクラフトビール風の製品を発売していますね。スーパーなどで良く見かけるのはこのトーキョークラフトかキリンのグランドキリンですかね。
さて、このトーキョークラフトのIPAですが、今回の2020ウインターエディションの前にも何度か発売されていた事があり、私自身も今年の限定醸造品を春-夏頃に見つけて数回購入して飲んだ事があります。
おぼろげな記憶ではシトラが効いた中々に香りの強いものに仕上がっていた気がします。安価にIPAを楽しめる点が非常に良かったですが、限定ということで店頭からは早々に消えてしまいました。そのため、また限定とはいえ再びIPAが200円そこそこで飲めるのは嬉しいですね。
今回のウインターエディションはシトラを含めて5種のホップが使われており、苦みも強められているとの事です。さて、どのような仕上がりになっているのでしょう？
早速開栓してみましょう。
甘みのある香り、輝く様な山吹色の上にクリーミーな泡が盛んに立つ
先ずは缶を開けて口から香りを確かめてみます。
シトラが使われているとの事で、前作と同じようなグレープフルーツ系の柑橘の香りを予想していましたが、意外にもオレンジ系で、そこにベリーやブドウの甘みのある香りが加わります。微妙に草、花のニュアンスも感じます。香りの強さはそこまで強くなく抑え目です。
グラスに注いでみます
クリーミーな、若干黄色身を帯びた泡が非常に盛んに立ちます。泡立ちすぎたので写真を撮るのに少々待ったくらい泡立ちます。
液色は透明度の高い、輝く様な山吹色で非常に美しい。
グラスからの香りは缶の口からの香りとあまり変わりませんが、やはり葡萄系の甘みの有る香りが際立って感じられる気がします。
長く続く苦みの余韻
飲んでみると、匂いを嗅いだ時の香りから苦さへと遷移していく感じです。苦みはIPAにしては抑えられた感じだが余韻が長く続きます。モルトの風味はかすかに感じる程度。
若干残念なのが、後味に残る苦みが心地良いものでは無く、薬のような風味の苦みがしつこく続く点です。個人的にはかなりマイナスの印象でした。
複数のホップを使用しているとのことで、香りは勿論のこと、苦みにも複雑さは感じるのですが…美味しさに貢献しているかは微妙なところだと思います。
強調された苦みが逆に仇になっている気が…でも素晴らしいお値段
口当たりの良い滑らかな泡、甘さを感じさせる香り、若干の草系のニュアンスと爽やかな酸味…と、しつこい苦みが口に現れるまではかなり良い出来だと思いますが、意識して強調された苦みがどうにも足を引っ張って、バランスを崩してしまっているようにも感じます。
前回のものは悪く感じるところは無かったのですが、同時に没個性的なところが有ったのも確かです。何が特徴かと言えば困るくらいの「普通のアメリカンタイプのIPA」という印象でした。
今回は前作と異なり「苦み」を強調してビールの個性として作られたようですが、個人的には苦手な苦さだったので「まだ前作の方がいいかも」と正直思ってしまいました。
ただ、国内で200円ちょっとの値段で気軽にアメリカンタイプのIPAが飲めるのは非常に有り難いと思います。前回の限定醸造がすぐに無くなってしまったので、今回このビールを見つけた時は正直「おお、また出してくれるのか！」と嬉しくなりました。
350ml缶で値段は200円ちょっと、アルコール濃度は７％。
コロナ第３波が来てる中、IPAてどんなの？今日はIPAが呑みたいな～、出来るだけ安く！と言った場合に家で気軽な値段で試せる点で非常に価値があるかと思います。
総評
苦さ：★★★ 苦さは標準的、だが後味に強く長く残る。香りも薬のよう
ホップ香：★★★★ 割と多様で甘さを感じる
モルト風味：★ ほんのわずかに感じるがホントに微妙
甘さ：★ 香りの中に感じるが味としてはほぼ無い
価格：★★★★★ 国内で買えるIPAでは最安？200円ちょっとで買えるのは非常に有り難い
お勧め度：★★★ 値段が安いのでいいが、IPAを試しに飲みたい人がいたらインドの青鬼かコエドの毬花を勧めるかな…前作のものだったら★４でお勧めでした。
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