【濁り系】シエラネバダ ヘイジー リトルシング IPA SIERRA NEVADA, HAZY LITTLE THING IPA
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シエラネバダの「ヘイジーリトルシングIPA(HAZY LITTLE THING IPA)」です。
このビールですが、Hazy IPA、つまり濁った液色のIPAとなっています。
少し調べてみると2016年ごろからアメリカ北東部のニューイングランドで誕生した新しいスタイルのビールだそうで、発祥地からニューイングランドIPAとも呼ぶそうです。
その濁った外見はもちろんの事、ジューシーさとホップの華やかな香り、そして通常のアメリカンIPAとは違い苦みが少なく抑えられているところに特徴があるようです。非常に飲み易そうですね。
さて、このヘイジーリトルシングIPAですが、缶のデザインは派手ではありますが奇をてらった感じも無く割と手に取りやすい、爽やかさを感じさせる出来になっていると思います、ぱっと見だとチューハイか何かに見える気がする。
久々に飲む前から期待させてくれるビールです、早速飲んでみましょう。
柑橘系、草っぽい青さ、甘さ、多様な香り
先ずは缶を開けた口からの匂いを…
ぷしゅっと開けた瞬間からお手本のようなIPAに特徴的な柑橘系の香り、やや草のようなにおいも混じる。少しするとフルーツの甘みに加えて後半にレモンをやや強く感じる。
グラスに注いでみましょう
色はHAZYの名の通り、白く濁った薄黄色、泡は盛んに立ち粒は大小が混じっています。泡の持ちも結構良いようです。
グラスからの香りはグレープフルーツ、パッションフルーツ、葡萄等々、それに混じってやや青い草も感じる。
様々なフルーツを合わせたような甘い匂いも有り、多様さを感じます。
様々な要素をバランスよく味わえる
一口飲むと、苦みはIPAらしく主張しますが、ガツンと来るほどでもない。IBU40とやや抑え目なすっきりとした苦さで、味わいとしてバランスが取れている感じですね。のど越しが非常に気持ちいい。
一方で僅かですが甘みも感じるため、苦み一辺倒ではなく飲み易く仕上がっている気がします。
モルトもしっかりと感じられ、本当にビールの要素が色々とバランスよくミックスされていると感心してしまいます。
口中にグレープフルーツを食べた後のような苦みは残りますが、非常にすっきりとしている。
素直においしい、完成度の高いIPA
これはおいしい。
ともすればその苦さや、ホップの香りだけが目立ってしまうIPAにあって、色々な要素をバランスよく、複雑に楽しめる一本。
だがしかし、もちろんそんな事を考えずに気楽に飲んで最高にいい時間を過ごせる素晴らしいIPA。お手本とも言えるのではないか?という、完成された出来かと。
日本でもこんなIPAがもっと気軽な値段で買えればいいのにと正直思いました。
アルコール度数は6.7%とやや高めですが、アルコール感はほぼ感じませんでした、非常に飲み易い。
価格は買ったところでは600円程、うーん、これが国内産IPAと同じくらいの値段帯で買えればな…
総評
苦さ:★★★ 苦さはIPAらしくしっかりある、が、抑え目で飲み易い
ホップ香:★★★★ 柑橘系の香りに加えて草のニュアンス、レモンが強めに感じられる
モルト風味:★★ ★2か3か迷う…IPAでは珍しく?モルトの風味が感じられる
甘さ:★★ バランスを保つように僅かに感じられる
価格:★★★ お高いがおいしい
お勧め度:★★★ HAZYIPAだと国内で最も手に入りやすい部類ではないだろうか?成○石井でよく見かけます。