家呑みしかしてない

一人で家呑みしてる人間の気ままな酒のレビュー

ベルチングビーバー ハードセルツァー パイナップル&マンゴー BELCHING BEAVER, HARD SELTZER PINEAPPLE & MANGO

ベルチングビーバー ハードセルツァーの缶

ガチムチビーバー

さて本日は番外編です、ビールではありません。

と言う訳で、おなじみベルチングビーバーの「ハードセルツァー」のパイナップル&マンゴー味です。

まず、ハードセルツァーとは何ぞや?という事ですが、パッケージの表記の通り、SPIKED SPARKLING WATER(スパイクドスパークリングウォーター)、つまりアルコール入り炭酸水を意味します。セルツァーが炭酸水で、ハードがアルコール入り、ということですね。

 なんだかチューハイの様ですが、チューハイが蒸留酒を使用しているのに対して、ハードセルツァーではサトウキビの発酵によって得られた醸造アルコールを使っているのが違いなのだそうです。

このハードセルツァーですが、なにやらアメリカで近年非常に人気とのこと。昨今のヘルシー志向にマッチした低カロリーでグルテンフリー、フルーティーながらも甘みが抑えられたすっきりとした飲み易さ、そこに加えて見た目のお洒落さ?等々の要因で流行中の様です。

実際この缶のパッケージを見ると、ラベルの上縁の方にVEGAN、NO SUGAR ADDED、GLUTEN FREE、LOW CARB、と正にその通りの健康志向を反映する言葉が軒を連ねております。またリアルフルーツを使っていることも強調されており、ナチュラル思考にも訴えています。

なんというか本当に酒飲む気あるの?とも思えるような健康ナチュラルに気を配った製品になっております。まあ、それでも酒は飲みたいという事なんでしょうかね…

ただ、気になるのは堂々とNo SUGARと謳っているのに、輸入時に貼り付けられた日本のラベルには「糖類」が添加物として書かれています、なんじゃこりゃ。

オリジナルの成分表は勿論「Sugar 0%」何でしょうこの矛盾?

アルコール原料としてのケーンシュガーが有るから?まあ、確かに全部がアルコール生成に消費されていなければそうかもしれません。謎です。

前置きが過去最高に長くなってしまいました、飲みましょう。

 濃厚なフレッシュフルーツの香り

グラスに注いだベルチングビーバー ハードセルツァー

自然な色合い

ビールと同じく缶の口から香りを嗅いでみます。
フレッシュなマンゴーとパイナップルの匂いそのままと言った感じ、甘く芳醇で果実の香りがなんともおいしそうです。

グラスに注ぎます。

液色は生のグレープフルーツジュースのような色、泡は立つがすぐに消えてしまう。
香りの印象は殆ど変りません。ただ、嗅いでいるうちに昔よく食べた缶詰のパイナップルを思い出しました、それくらい香りが濃厚。

非常にスッキリとした軽い味わい

香りは非常に濃厚でしたが、味わいは非常に軽い。香りが鼻にふっと抜けていく感じです。
味わいとしては薄いものの、しっかりとパイナップル、マンゴー感は残っているのが個人的に高評価です。多少の苦みも感じるものの、気になるほどではありません。甘さは殆ど無く、非常に飲み易く仕上げられています。ドライでどんなときにもサッパリと飲めると思います。

次世代のスタンダードになるか?

さて、初めてのハードセルツァーでした、が、純粋に酒として考えるとそこまで良いとも思えません。正直物足りなさが有りますね、ガツンと来るものが無い。

とはいえ、特に健康面を気にする方(それこそマッチョビーバーのようなムキムキ体形やスレンダーボディを完璧に維持したい人)なら価値はあるのかなーと思います。

低カロリーやローカーボもハードセルツァーの特徴なので、ストイックにその辺をコントロールしながら酒も飲みたい!という人には最適かと思われます。

もしくは、ズボラで運動はしたくないけど酒で太るのも嫌、と言う人(ズボラだったらそもそもこんな意識高めの酒は選ばないと思いますが)や、既にビール飲み過ぎてちょっと太ってしまったよ、という人にも良いかもしれませんね。(事実、この缶の横に書いてあるベルチングビーバーの中の人のメッセ―ジにそのような事が書いてあります)

という訳で、昨今の健康ブームに乗るような形で流行しているハードセルツァー。はたしてこのままアメリカの市場で定着するのか否か?

酒を飲む、と言うよりアメリカのトレンドかもしれない「ヘルシーでナチュラルな低カロリー低炭水化物な○○」というライフスタイルにアルコール業界が寄せて作った、あくまで生活の中のアイテムの一つ、と言うような気がします、個人的に。

今後アメリカの「素敵なライフスタイル観」がどうなるか予想出来ませんが、その辺の流行によって大分売れ行きが左右されそうですね。

日本では既に低カロリー等を謳ったチューハイが有るので、日本上陸しても苦戦しそうな予感です。国内生産しない限り値段も高いですし。

容量は355mlで度数は5.5%、お値段は買ったところでは600円でした。

番外編なので総評は無しとなります。

 

↓こちらの記事もどうぞ

ienomibakkari.hatenablog.com

ienomibakkari.hatenablog.com